第三回 師戸地区の魅力 その①
師戸地区は、印西市南側の中央、西印旛沼に接する場所にある。印旛沼の雄大な眺めや水辺の自然の恵みで、古くから人が住みつき貝塚やお城(師戸城)などの遺跡も発見されている。人々は、豊かな地域資源を活かしながら、長い時間をかけて里山環境を育んできた。又、近年、このような地域特性から例えば「会員制の農業体験ファーム」や、「観光」「飲食」「アウトドア」「美術・工芸のアトリエ」等々、多彩な方々が異なるジャンルの事業や創作活動を展開するようになってきている。今号から数回に分けて諸戸地区の魅力をご紹介する。
師戸宗像神社 例大祭 10月12日(日)開催
宗像神社は福岡県宗像市の宗像大社が有名だが、印旛沼周辺には十三もの宗像神社がある。宗像神社がこのように限られた地域に集中して存在するのは、珍しい。師戸宗像神社は、985年=寛和元年に創建(諸説あり、不詳とされる場合も)、1623年=元和6年に創立、今日にいたるまで、地元の人が定期的に掃除や手入れをし、毎月神事を執り行って、大切にしてきました。
今年は三年に一度の「例大祭」と呼ばれる秋まつりが10月12日に開催されます。前回3年前はコロナ禍の影響で中止となり、6年振りの開催となります。お神輿は師戸の願船漆工房主宰、大西長利先生が平成10年から約10年かけて垂木一本一本外し、漆を塗って組み直し修復されたものです。ご神体を乗せたお神輿は、人々に担がれて高台にある神社を出発、印旛沼の近くまで降りていきます(お浜下り)。師戸地区「奈良戸」「西台」「岡台」と
行く先々で、人々がお神輿をお迎えし、担ぎ手に飲食をふるまいます(接待)。地元の人たちによって愛され、大切にされてきた師戸宗像神社。神社総代の小那木武男さんは「数百年も続いている伝統。とても元気になる。次の世代に繋げていくことに意味がある」と熱く話されました。
師戸宗像神社例大祭 開催概要
日時: 10月12日(日) 10時~
場所: 師戸宗像神社(師戸1109)
祭神: 多紀理姫命(たぎりひめのみこと)
狭衣理姫命(さよりひめのみこと)
多紀津姫命(たきつひめのみこと)
(航海の神様 宗像三女神)
見所: お神輿・お囃子・接待