第三回 師戸地区の魅力 その②
アトリエMoon/ギャラリーわらねが出来るまで
都内世田谷に住んでいた私・出射 茂(画家)は2000年/21世紀になった頃より、美術コンクールでの受賞、全国の画廊・デパートでの展示会、客船飛鳥での水彩画講師、と広がる仕事に、自分の制作空間・生活空間ももっと伸びやかでなくてはならないと千葉の各所を探し巡り、1年が過ぎた春、印旛沼湖畔の小さな山桜に魅了され、当時印旛郡印旛村だったこの師戸の地にアトリエ空間を持ちました。
築百年以上経過したと思われる古い母屋とガレージを制作場所として住み始め、街灯もなく暗いが故に満月の庭は天の光で草木が明るく輝き【アトリエMoon】と名付けました。 2010年を過ぎた頃からは、妻・日高和子も活動に加り(妻は都内で劇団員を続けてきたサックス・クラリネット奏者でパフォーマー)、2023年10月にはコロナ期の不毛な閉鎖状況を打破する為、美術・音楽・落語などをツールとして師戸の自然と融合出来る場『ギャラリーわらね』を誕生させました。わらやねの母屋を改装したことがその名の由来です。以来、2ヶ月に1回のペースでアート企画展を開催、作家を招いてのギャラリートーク、年に二度程の落語会や音楽会など、自分達の企画、芸術の力が少しでも有用に伝わって行く願いを込めて、活動してきました。
9月10月の企画展は原点である出射 茂の水彩と油彩の個展です。
ひっそり佇みながらも知る人ぞ知る芸術を愛し、楽しめるギャラリー活動を目指したいと思っていましたら、師戸地区には、多士済々、漆工房、ガラス工房、和菓子屋、バーベキューhouseなど、多くの面白い仲間が点在していまして、今回の二件の紹介から連載で、師戸から印旛沼への魅力を伝えていただける事になりました。 わらねと梛は第一弾です。
ギャラリーわらね は毎月20日~27日頃開廊ですが、不定期ですので、ご確認ください。
出射茂 作品展 「きのうの夢と明日の夢」 入場無料
前期 9月16日(火)~9月23日(火祝)
後期 10月25日(土)~11月1日(土)
11時~16時 ㈮と㈯は18時迄